2年前、ある都立高校の卒業式では、
「生徒たちは自分たちで選んだ『旅立ちの日に』という歌を、全盲の生徒のピアノ伴奏で合唱」(元教諭の話)するなど、整然と進行していったという。
「威力業務妨害罪」で起訴された来賓の元教諭と、厳しい「追及」をおこなう古賀俊昭・都議会議員の主張は食い違う。この事件以降、東京都教育委員会はさらにしめつけを強め、生徒にも「強制」の姿勢を示している。
懲役八月を求刑された元教諭は3月25日の東京新聞で詳しく語っている。
◆『君が代』反対元教諭は 『強制の怖さ気付いて』(東京新聞2006/3/25特報)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060325/mng_____tokuho__000.shtml
一方、日の丸・君が代の徹底を都議会で主張し続けている古賀俊昭都議(自民党)は、3月16日の都議会予算特別委員会で、この「事件」もからめてさらに強い指導を求め、都側もそれに応じる姿勢を示した。
◆東京都議会予算特別委員会・古賀俊昭委員(自民党)の質疑速記録(2006/3/16)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2006/d6116416.htm
この模様は動画(Windows Media Player)でみることもできる。http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video2006-t1.htm
私はいまの都政、都議会の異常な状況についてこのブログでもふれてきた。
ブログ記事「都議会は学級崩壊、知事は・・・」(2006/3/16)では、この古賀都議の質疑の3人あとにおこなわれた質疑を傍聴し、
石原慎太郎都知事は、共産党議員に質問をうけ、答弁で「何かのひとつおぼえ」と口火をきって。自民党、公明党などが共産党議員の質問中にすさまじいヤジを浴びせるなか、知事の答弁に対し「答弁になってない」と共産党議員がヤジを飛ばすと、知事は答弁中に「このヤロウ」と発する場面もありました。
というような状況があったと書いた。
この質疑の速記録では、
〇石原知事 あなた方の何かの一つ覚えみたいな発言を聞いていますと、今回もそうですけど、国の……(「質問に答えて」と呼ぶ者あり)答えてるんだ。黙って聞けよ、このやろう。(「このやろうとは何だ」と呼び、その他発言する者あり)何だ、失礼じゃないか、人が答えてるときに。(発言する者多し)失礼じゃないか、人が答えてるときに。
と掲載されている。
◆東京都議会予算特別委員会・大山とも子委員(共産党)の質疑速記録(2006/3/16)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2006/d6116419.htm
この模様は動画(Windows Media Player)でみることもでき、Windows Media Playerを6時間50分頃にあわせると「このやろう」の場面となる。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video2006-t1.htm
質問中、自民党と公明党などの都議のヤジが質問者に異常なまでに浴びせられるなか、都民の代表としての都議に対し、「何かの一つ覚え」と答弁する都知事。「このやろう」とまで言い放つ姿勢。一部のブログでは、ヤジを放った共産党の都議に非があるとされているが、私はそうは思わない。
だからこそ、
◆都議会:質疑中のやじ、自粛申し合わせ--各会派(毎日新聞東京版2006/3/17)
16日に開かれた都議会予算特別委員会の理事会で、各会派が質疑中のやじを控えることを申し合わせた。都議会では珍しいケースという。
15日までの同委員会で、議場がやじで騒然とし、質問者の声が聞こえず、都側の答弁が質問と食い違うなどの影響が出た。傍聴者からも苦情があり、共産党がやじの自粛を提案した。
このような申し合わせがされたのだ。
ところが、3月20日の都議会厚生委員会を傍聴したが、ヤジのボリュームと質はほぼ相変わらずだった。ある都議はヤジを放ちながら、別のヤジ派の都議に「あれ?ヤジはやめるって申し合わせたんじゃなかったっけ?」とさらにヤジる始末。これが今の都議会。
私はここで共産党や大山とも子都議を守ろうという立場ではない。福士敬子都議(自治市民93)や伊沢けい子都議(市民の党)のおこなう質問の場面でも、異常なまでにヤジが飛ぶ。
つまり、都や与党と立場の違う少数に対し、徹底したプレッシャーをかけることが当たり前になっているのだ。この姿勢が、今度の日の丸・君が代の強制と同様に、私にはうつる。
異論・異質を認めない。「何かの一つ覚え」とせせら笑う都政のもとで、何が押しつけられているのかをもっと広く問わなければと思う。
今日3月26日の朝日新聞投書欄「声」には、今春別の県の高校を卒業し、式では「私たち