カテゴリー「学校」の記事

2013.02.13

体罰を認めてもいいとする世論は4割ある

体罰をめぐって、私は全否定の立場ですが、

いままでなぜなくならなかったのか。

支持する人たちがかなりいるからです。

体罰を容認する人たちが4割程度いることが、読売と毎日の調査で明らかになりました。

ほぼ同じ傾向です。

どうご覧になりますか。

***
◇スポーツ体罰「認められない」52%…読売調査
2013年2月12日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080116-907457/news/20130211-OYT1T00431.htm
 読売新聞社の全国世論調査で、スポーツ指導での体罰について聞くと、「どのような場合でも認められない」が52%だった。

 ただ、「場合によっては認めてもよい」は41%で、「認めてよい」も4%あった。

 男性は「認められない」47%と「場合によっては認めてもよい」45%が拮抗きっこう。女性では「認められない」が57%に上った。20~30歳代では「場合によっては認めてもよい」が57%で多数だった一方、40~50歳代と60歳以上では「認められない」がそれぞれ51%、57%となった。

***
◇毎日新聞世論調査:体罰「一定容認」42% 「認めるべきでない」53%
2013年2月4日毎日新聞
http://mainichi.jp/area/news/20130204ddn002010018000c.html

 毎日新聞が2、3日に実施した全国世論調査では、大阪市立桜宮高校で男子生徒が体罰を受けた翌日に自殺した問題を踏まえ、体罰についてどう思うかを聞いた。「一切認めるべきでない」との回答が53%と半数を超える半面、「一定の範囲で認めてもよい」との容認派も42%を占めた。【中田卓二、茶谷亮、吉田卓矢】

 男女別にみると、男性の「認めてもよい」は54%で、「認めるべきでない」(43%)を上回った。一方、女性の「認めるべきでない」は62%。「認めてもよい」(32%)を大きく上回り、男女で顕著な差が出た。年代別では20代と30代で「認めてもよい」が、「認めるべきでない」より多かった。

(後略)
***

2013.01.14

1月15日(火)NHKクローズアップ現代「生徒がつける先生の通信簿」

ぜひご注目ください。

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1月15日(火曜)午後7時半~
NHKクローズアップ現代
「生徒がつける“先生の通信簿”」
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/#3293
来年度から、大阪の公立学校で全国初の教師の人事評価制度が導入される。生徒や保護者が教師の授業内容を評価し、教師の賞与に反映させるというものだ。背景にあるのは、国際的な学力調査などで明らかになった学力低下。原因の一つが「教師の質」だとして、生徒による評価と査定によって教師の質の「向上」を狙う。12月に行われた試行では、自らの授業を見直す契機になったという教師がいる一方で、教師の賞与を決めることに対する生徒の戸惑いや教師と生徒の信頼関係が崩壊するとの危惧の声が上がった。鳥取県では、生徒による教師の評価を査定から切り離して学力向上に役立てようという、ある中学校の取り組みが注目されている。新たな人事評価は、学力向上の切り札となるのか検証する。

2012.07.21

現場の責任をあらためて問い、かみしめたい

職員としての個人、集団。

最低限のシェアすらせず、隠ぺい、責任放棄・・・。

現場の責任とは何なのか。

考えさせられ続けている事件です。

香山リカのココロの万華鏡:学校一丸で生徒守れ /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120717ddlk13070094000c.html

2012.04.08

繰り返される悲劇 また子どもが 大人の責任は?

児童相談所の職員が足りない。

繰り返される悲劇、何度も何度も指摘されていること。

私たちはこのようなケースに慣れてきているのではないだろうか。

「あ、またか」と。

1か月に4度の通報があっても・・・。

伝えるべきことが伝えられていない。

責任の所在は?責任者は?

判断の根拠も不明としか言いようがない。

何よりも、人の手、そして責任。

事情を聴く姿勢が、責任ある人にも、体制全体にもなかったのではないか。

***
◇児相職員が不足 中2虐待死で名古屋市(2012/4/6中日新聞web)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012040690160752.html

 名古屋市名東区で昨年10月、中学2年の服部昌己君=当時(14)=が母親の交際相手に暴行され、死亡した事件で、市の検証委員会(委員長・蔭山英順日本福祉大教授)が児童相談所の対応力や、関係機関の連携に問題があったとする中間報告書をまとめ、河村たかし市長に6日提出した。

 報告書によると、昨年6月以降の1カ月間で、服部君が通う中学などから計4回虐待を疑う通報があった。しかし、市中央児童相談所は交際相手の男が反省していることや、服部君が男をかばう証言をしたことなどを理由に一時保護を見送った。

 報告書は(1)危険度が高い顔面への暴力があった(2)被虐待児童は真実を語れない傾向がある(3)母親の養育能力が低い-などとして、遅くとも4回目の通報があった昨年7月上旬には一時保護に踏み切るべきだったと断じた。

 判断を誤った理由を警察や学校、区役所との連携が不十分で、警察が把握していた配偶者暴力などの情報が活用されなかったと批判。対応の中心となる児童福祉司や、児童心理司が質、量とも不足していることも指摘した。

 河村市長に報告書を手渡した蔭山委員長は「親子関係を切り離す判断は難しく、多くの情報を統合して判断できる体制づくりが重要だ」などと訴えた。河村市長は「虐待を根絶するため、相当のエネルギーを注ぎたい」と応じた。

 検証委は再発防止のための具体的な提言を加え、5月上旬に最終報告書をまとめる。

(中日新聞)

2012.04.06

新聞を「読む」日に考え合いたい 成果主義の行きつく先は

今日は4月6日。

新聞を「ヨム」日なんだとか。

春の新聞週間として、各紙に新聞特集が組まれている。

今日付の新聞を読んで気になった記事が。

公的分野の成果主義の行きつく先は・・・。

強い懸念を持った。

毎日新聞の「記者の目」。

「生徒の人間性に関心持たぬ校長」「学校に広がる 企業論理の弊害」

小見出しがその内容を物語る。

4月から毎日新聞のサイトの表示表式も変わったようだ。

全文表示が一気にはしにくくなったようだけど。

記者の目:私立浪速中・高の連続不祥事=林田七恵
(2012/4/6毎日新聞)
http://mainichi.jp/opinion/news/20120406k0000m070121000c.html

2012.02.04

学び合い支え合う教室 輝け二十八の瞳

わからなくても、聞かない。

人は人。

それは学び合いにも、支え合いにもならない。

今度のETV特集に、興味がわいている。

下記のお知らせしか情報を持っていないけれど、「わからないこと」が大事で、自分で決めるという前に、それをみんなで考えあうこと。

さまざまな考え、視点、気づきがあってこその判断。

大人になると、忘れてしまう人も少なくない。

自戒をこめつつ、観てみたい。

***
2012年2月5日(日) 夜10時
Eテレ ETV特集「輝け二十八の瞳」
~学び合い 支えあう教室~
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0205.html

子どもたちが、生き生きと学ぶ小さな教室がある。
山梨県の身延町立大河内小学校3年生、14人のクラス。
担任の古屋和久先生は、一方的に教えるのではなく、子どもたちに疑問を投げかけ、お互いに考えさせる。
子どもたちは、わからないことがあれば、必ず友だちに聞く。
聞かれた子は、自分なりの考えを一生懸命に説明する。
ここは、子どもたちがお互いに「学び合う教室」だ。
今、教育現場では、子どもたちの「考える力」や「コミュニケーションの力」の低下が大きな課題になっている。
一方、大人の社会でも、個人と個人のつながりが分断され、他者への無関心が様々な社会問題を生んでいる。
古屋先生は、思考力や自我が芽生える時期にこそ、お互いの考えをやりとりする「学び合い」が大切だと考えている。
そんな「学び合い」の出発点は「わからない」と問うこと。
しかし、従来の一般的な「一斉授業」では正解を求められるのが常識のため、子どもにとって「わからない」をさらけ出すのは難しい。
子どもたちは葛藤を経験しながら、お互いの「わからないこと」を認め合い、高め合っていく。
子どもの持つ力を信じ、時に厳しく、時に暖かく、彼らを見守る古屋先生と、お互いの個性を認め、支え合って成長していく子どもたちの、「学び合う教室」を見つめる。
スタジオゲスト: 佐藤学(東京大学教授) 重松清(作家)

2012.01.09

給食の鬼 子どもたちの人生を豊かに

学校・福祉・保育関係のみなさん、ぜひご注目ください。

***
1月16日(月)午後10時~10時48分
※再放送 20日(金)午前0時15分(木曜深夜)
NHKプロフェッショナル仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/index.html
子供を鍛える、母の給食 管理栄養士・佐々木十美

北海道東部の小さな町・常呂郡置戸町。ここの学校給食は、日本一との評判が高い。この給食を、40年かけて作り上げてきたのが、「給食の鬼」と呼ばれる管理栄養士・佐々木十美(60歳)だ。19種類のスパイスを使った本格的なカレーに、化学調味料を一切使わない味噌(みそ)汁、手作りで焼いたパン・・・地場の旬の食材にこだわったそのメニューは、1年間を通じて重なることはない。もちろん、1食あたり平均250円という予算のカベはクリアしている。
佐々木の信念は、子供にこびず、本物のおいしさを教えること。食生活が日々変化していく今、将来に渡っても通用するような“おいしさ”の基本的な感覚を教えることで、子供の人生を豊かにしたいと願う。
2012年の3月をもって、給食作りの現場を引退する佐々木。新人栄養士に心を伝える最後の日々を追った。
***

2012.01.07

尾木ママ語る 育児・教育「運動化」はダメ

形や数字でみえない背景に迫れるかだと思ったインタビュー。

***
「尾木ママ」に県内の環境聞く
(2012年01月07日asahi.comさいたま)
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000691201070001
◇育児・教育「運動化」はダメ/会話から子の実情分かる

 「尾木ママ」としてテレビなどで引っ張りだこの教育評論家・尾木直樹さん。埼玉県の教育や子育ての環境についてどう思っているのか、聞いてみました。

 ――埼玉との接点は

 近いので、PTA連合会や青年会議所などに招かれて、講演やトークショーでよくうかがいますよ。教育や子育てでは厳しい環境ですね。幼児虐待や、子どもに関する問題をよく耳にします。2002年に狭山市で起きた保育所長の焼身自殺には衝撃を受けて、保育所の現状を調査しなきゃと思ったんです。

 ――全国に先駆けて実施した「業者テスト追放」など、曲折した公立高校の入試改革は元に戻った感じもします

 そもそも、高校入試がある国は少ないの。中等教育といえば思春期の6年間でワンセット。学力だけでなく、人格の発達をどう保障するのかを考える時期に高校入試をやって、自己肯定感がストーンと落ちる経験をさせるでしょ。

 国際調査で日本の子どもの自己肯定感は他国と比べて低すぎます。東大生だって低いんですよ。自分に自信が持てないと、難しい問題や課題に挑戦する意欲を持てない。人に優しくできない。自己肯定感は生きていく原点で、それを育むのが子育ての柱の一つです。

 ――子育てといえば、埼玉県では「親の学習」に力を入れていますが

 私のブログに育児の悩みが書き込まれますが、昔なら井戸端会議で解消されていたような悩みばかり。地域の共同体が崩壊したと実感します。周囲の環境を変えずに親だけで育児をするのは、もはや不可能です。

 育児や教育は「運動化」してはダメ。「あいさつ運動」とか「早寝早起き朝ご飯運動」とか、大っ嫌いなの。でも埼玉は先頭を走るぐらい盛んですよ。

 運動にすると数値目標を掲げて競い合ってしまう。入ってこない親を冷たい目で見る地域ができるわけ。朝ご飯を食べさせたくてもできずにつらい思いをしている親を、支援や労働環境の整備抜きに悪者にしてしまう。

 学校であいさつしないでうつむいて通り過ぎる子がいたら、「どうしたの」と聞けばいいの。会話の中から実情が見えてくるでしょ。もし、その場であいさつさせて、「全員できた」と喜んでいたとしたら、あまりに表面的すぎますよね。一番大事なのは、素のままの子どもを受け止められる地域や親になることなんです。

***

多忙ななかでも年間100回以上の講演を重ねているという尾木ママ。

上記のような実情を踏まえて、児童福祉や教育関係者に問われているものは大きいですね。
.

2011.12.06

アメリカで寿司給食!? 改革のせめぎあい

学校給食の改革では、イギリスのジェイミーオリバーが有名のようで、日本でもテレビ放送も繰り返され(WOWOW)、DVDもリリースされている。

それとは別だけれど、アメリカで食育にむけた改革と、それを阻む動きがせめぎあっているという新聞報道がされた。

***
trend:米国 カロリー減へ給食改革
(2011/12/5毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20111205ddm012030014000c.html
 <トレンド>

 小中学生の半数が太りすぎとされる米国で、1日65万食の学校給食を提供するロサンゼルス市が高カロリーのメニューを見直す給食改革に着手した。6月には味付け牛乳を廃止、9月には野菜と穀物を取り入れた健康メニューに全面改変した。日本食のすしや焼きそばも登場し、国際的な食文化の学習の場にもなっている。

 ピザにフライドポテト、チョコレート味牛乳、デザートに缶詰のパイナップル。改革前のある日の献立だ。トマトソースもスプーン2杯以上入っていれば野菜に分類され、ピザは週2回程度出た。

 初めてのり巻きが登場した9月末、市西部にあるマリナデルレイ中学校のカフェテリアでは「すしって何?」と不思議そうに叫ぶ生徒の歓声が響いた。キュウリとアボカド入りの玄米のり巻きにセロリ、チーズ、フルーツジュースが並ぶ。

 初めてのり巻きを食べたというアフリカ系の女子生徒(12)は「思ったより食べやすい」とおいしそうにほおばった。ヒスパニック系の男子生徒(11)は「しょうゆソースがあればいいのに」と薄味が物足りなさそう。脂っこい料理に慣れた生徒の中には、補助メニューの棚にあるポテトチップスの小袋を取りに行く姿もあった。

 ミランダ・ラウフ校長は「好みは急には変わらない」と笑いながら、「家で冷凍食品しか食べない生徒が給食で野菜の味を知り、親に報告すれば家の食事も多様化する」と改革に期待感を示した。

 献立をつくる学区の主任調理師、マーク・ベイダ氏(42)は「日本食は抵抗が少ないアジア食だから最初に取り入れた。国際色豊かなメニューにして味の固定観念を変えたい」と言う。

 食育に熱心なオバマ政権では昨年末、農務省に給食改革の権限を与え、これを推進する学校給食法が成立。取り組みは学区の判断に任されるため温度差があるが、ロサンゼルスは政権と連携し改革の実践現場となっている。

 一方、定番だったピザやフライドポテトを製造する冷凍食品業界は危機感を募らせる。11月中旬、トマトソースを野菜とみなす基準を厳しくし、フライドポテトを献立から減らす農務省の栄養管理制度改革案を連邦議会は否決。米ロサンゼルス・タイムズは「食品業界を支持基盤とする与野党議員が反撃に出た」と指摘した。始まったばかりの給食改革の流れは、業界と政界の利害が絡み、早くも荒波にもまれている。【ロサンゼルス堀山明子】

***

私は、マクドナルドなどのファストフードを好まない。

自分の国でつくったものを基本的に口にしたいと思う。

ホントの「米国」は日本だと思うから、米を食べて生きたい。

それにしても、ハンバーガーやポテトなど、アメリカ文化が日本でチェーン展開されているわけだけど、そのアメリカでどんな食生活がされているのか、子どもが何を食べているのか、学校でどう過ごしているのか、ほとんど報道されないことが不思議でならない。

2011.12.05

学校給食122年

学校給食の発祥が1889年の山形地方だということを最近になって知った。

先日、「おにぎり給食」が再現されたという。

ルーツをたどり、大切さを知るということが減っている。

写真でも、塩おにぎりを食べる子どもたちは満足そう。

122年でどれだけ充実してきたのか、考え合いたい。

食べ物を大切に 鶴岡地域学校給食 明治時代の献立再現
(荘内日報2011/12/4 ※山形の地方紙)
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2011:12:04

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