この1年、以前よりは読書をするようになりました。
子どもの貧困、生活保護、スポーツ関連などなど。
新聞や雑誌のほうが好きですが。
最近は、すぐに結果を求めたがる人が増えています。
その一方で、過程がおろそかになっていて。
積み重ねがないなかで劇的な変化が起こり得るはずもないのに。
瞬間・局面が民意で、時間も手間もかかって思い通りにいかない手続きが民主主義。
私も、結果ばかりを追い求める傾向があります。
すぐに結論がほしかったり、大きな変化を急いで求めたり。
新聞や雑誌は、すぐに結論にたどりつきます。
一方で、書籍としての本は、時間がかかります。
35年ほど、私は読書をほとんどしてきませんでした。
時間がかかり、その上で最後まで読んでも、結論がよくわからない本もあります。
結果としては、手がかりしか得られないことや、手がかりすらわからないこともあって。
ただ、あとになってヒントになったりすることもあるのです。
マクドナルドが60秒で商品を提供できないと、無料でサービスをつけるようになるそうです。
61秒だってかなりのスピードですが、61秒を待てないようになるでしょう。
遅れが出たら、何か原因や背景があって、そこを想像したり、理解したり、譲ったりする。
それが人間社会なのだと思うのですが。
結論を早く出すこと、はっきりさせることはとても大事だということは間違いありません。
一方で、時間をかけること、決まらないことも大切で。
そんなことをずっと考えてきた1年でした。
感動したり、影響を受けたりした本をすすめ合う関係性を私たちとしての社会が失ってきたことは、人間性を失ってきていることを象徴しているのではないかと懸念もしています。
時間も手間もかけてつくられて、読まれて、考えさせられるのが本だとすれば。
この記事の結論は何か?
じっくり考え合っていきたいものです。
書くことが好きになって25年以上を過ごしてきましたが、書く力に悩んだ1年でもあり。
さまざまな出会いのなかで、仕事のなかで文章を外に発する機会も増えて。
私に何ができるだろう。今までの何が生かせて、何が足りないのか。
自問自答しながら、満足することなく向上心を持って試行錯誤の毎日です。
みなさんのおかげで無事に37歳になりました。
本を枕元に、そのまま寝てしまうことも多いのですが。
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